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GIはりま

Geographical Indication HARIMA
GI HARIMA - Geographical Indication HARIMA

Introduction酒蔵紹介

夢前川・市川・加古川(東播磨)流域

神崎酒造 主要銘柄 / 龍王の舞 真名井乃鶴

歴史を伝える場所で、
守り継ぐ酒造り
住所
〒679-2101 兵庫県姫路市船津町2033
tel
079-232-0004
神崎酒造

明治8(1875)年創業。そのルーツは姫路藩が財政改革の一環として始めた高麗人参の栽培にあります。
現当主の先祖が栽培技術向上のために設けられた人参役所に派遣され、薬用人として従事。
その後、百姓一揆で人参役所が焼失したことを機に、播磨地域の酒米を利用して郡内初の酒造業を始めたといいます。

創業当時は「岡庭酒造店」として看板をあげ、酒造りも順調でしたが、終戦の頃には食糧難からの行政指導による廃業を経験。
戦後、同じ地区にある3つの酒蔵が一緒になった「神崎酒造」として再出発し、現在に至っています。

代表的な銘柄である「真名井乃鶴」は、代々造り続けられてきた一品で、すっきりとさわやかな味。
地元では毎日の晩酌用として愛されてきた、飽きのこない酒です。
また、神崎酒造の蔵の前は、かつて「銀の馬車道」と呼ばれた国内初の高速産業道路でした。
観光ルートとして盛り上げる取り組みの一環として、「銀の馬車道」という純米酒も発売しています。

名城酒造 主要銘柄 / 名城、官兵衛

播州トップクラスの生産量を誇る
四季醸造蔵
住所
〒679-2123 兵庫県姫路市豊富町豊富2222-5
tel
079-264-0181
HP
http://meijoshuzou.co.jp
名城酒造

設立は昭和41(1966)年。元冶元(1864)年創業の今井酒造を中心に姫路市内の6つの蔵元が合併し、日本が世界に誇る姫路城にちなんで「名城」と名付けられました。

最大の特徴は一年を通じて仕込みが可能な「四季醸造蔵」。
コンピューターで管理された除湿空調システムなどにより、ムラのない高品質な日本酒を製造することができます。

一方、大吟醸の麹造りなど要の工程には伝統的な「箱麹造り」を採用。
機械に頼らず、手間暇を惜しまず、杜氏の経験と勘で仕込みます。
こうした機械化と伝統工法の良いところをバランスよく組み合わせた造り方も、名城酒造の強みだといえます。

大量生産の対極にある無ろ過生原酒の「名城 純米隠し酒」は、酒の雑味を取り除くろ過をせず、加熱殺菌の火入れや加水もしない、搾りたてのフレッシュな酒。
一般販売店への流通はありませんが、口コミによるファンが年々増え、毎年多くの人が発売を楽しみにしているといいます。

灘菊酒造 主要銘柄 / 灘菊

女性杜氏が挑む、
食事に寄り添う日本酒
住所
〒670-0972 兵庫県姫路市手柄1丁目121
tel
079-285-3111
HP
http://www.nadagiku.co.jp
灘菊酒造

明治43(1910)年創業。伝統的な製法で行われる酒造りは1回500kgの小仕込み。
全ての作業を人の手で行い、五感で楽しむような、きめ細やかで丁寧な仕込みが特長です。
特に最終段階の〝搾り〟は、昔ながらの袋搾りにこだわり、全量を30段横型搾り機で搾っています。

酒米にもこだわり、山田錦や兵庫夢錦、五百万石など地元・兵庫県産のものを中心に厳選。
平均精米歩合は58%と、ほぼ吟醸酒並みに磨き上げた米が使われています。
また、貯蔵・熟成においては瓶貯蔵の小ロットで管理し、瓶1本単位で繊細に徹底した熟成管理をしています。

酒造りの中心を担うのは、業界でもめずらしい女性杜氏。兵庫県で唯一、南部杜氏としては西日本初で、全国でも3人目だといいます。
その名が付いた「特別純米 Misa 33」は〝International Wine Challenge 2016〟純米の部でブロンズメダルを受賞。
これ以外にも全国新酒鑑評会や南部杜氏自醸酒鑑評会などで数々の賞を受賞しています。

岡田本家 主要銘柄 / 盛典

親子で挑む
地産地消の酒造り
住所
〒675-0017 兵庫県加古川市野口町良野1021
tel
079-426-7288
HP
http://www.okadahonke.jp
岡田本家

加古川の銘酒「盛典(せいてん)」の醸造元として、ていねいな酒造りに取り組む岡田本家。
明治7(1874)年創業の老舗の酒蔵です。1960年代から近年までは大手酒造会社の生産受託が中心でしたが、平成22(2010)年、明治期に立ち上げた銘柄「盛典」を復活させ、純米酒や吟醸酒などにこだわったお酒造りに力を入れるようになりました。

「地域の資源を生かして、地域で愛される加古川の地酒を作りたい」との思いを込めて、加古川の伏流水、全量兵庫県産米で仕込む酒は淡麗ですっきりした味わいが身上。
自社田で酒米「山田錦」や「五百万石」の生産や、市内の県立農業高校とコラボレートしてサルビアの花から精製した酵母を使ったオリジナル酒を開発するなど、地域に根ざしたユニークな取り組みも注目されています。
明治期に建てられた蔵には、直売所やイベントスペースも併設。酒造文化を伝承する拠点としても親しまれています。

壺坂酒造 主要銘柄 / 雪彦山

自然発酵の伝統と技術を
今に受け継ぐ
住所
〒671-2103 兵庫県姫路市夢前町前之庄1418-1
tel
079-336-0010
HP
http://seppiko.shop-pro.jp
壺坂酒造

約400年前に旧神崎郡で酒造りを始めたという壺坂酒造。より良い環境を求めて現在の夢前川水系に移転したのは江戸時代後期の文化2(1805)年でした。

酒造りにおける特徴は、自然発酵させる酵母の仕込みにあります。
蔵内に空調システムを一切取り入れず、入り口の扉の開閉のみで室温管理を行う自然発酵システムを採用。
夢前町の気候、風土に酒造りの全てを預け、酵母の自然発熱を委ねるのですが、この温度経過がまろやかな味にかかせない秘訣だといいます。

壺坂酒造の顔ともいえる「純米吟醸 雪彦山 無ろ過原酒」はツンとした酸味がなく、丸く、絞ったままのどっしりとした感じの味わい。
この無ろ過原酒ならではの、日本酒本来の味を楽しみにしているファンも多いといいます。

その一方で、花酵母を使った日本酒の商品化にもチャレンジ。
「純米吟醸雪彦山 夢 なでしこ」は、それまでの日本酒にはなかった、香り豊かで丸みのある味わいです。

田中酒造場 主要銘柄 / 白鷺の城、名刀正宗

「温故創新」で
未来をみすえた酒造り
住所
〒671-1114 兵庫県姫路市広畑区本町3丁目583
tel
079-236-0006
HP
http://www.sake-tanaka.com
田中酒造場

天保6(1835)年に創業。モットーに掲げる「温故創新」は、温故知新の「知る」にとどまらず、造り手として新しく「創る」ことにこだわるという意味があります。

そんな姿勢から生まれた「亀の甲 寿亀神韻」は、まさに究極の純米大吟醸酒。
「亀の尾」という希少な酒米を使い、精米技術を突き詰めて醸した酒で、ワインのようにフルーティーな香りと味わいを持つとともに、とてもきめ細やかな口当たりに仕上がっています。

さまざまな精製歩合に挑戦するのは、米の力、無限大の米の魅力を発揮してもらい、皆様に楽しんでもらいたいから。
全国新酒鑑評会で7年連続金賞を受賞した「大吟醸 白鷺の城」をはじめ、その真摯な姿勢と酒造りは確実に評価へとつながっています。

酒造りの伝統手法「石掛け式天秤搾り」を復活させるなど、さまざまなチャレンジを続ける田中酒造場。
「温故創新」の思いの下、その酒造りは未来を見据えています。

キング醸造 主要銘柄 / 稲美

高い醸造技術で
うまい日本酒を食卓へ
住所
〒675-1116兵庫県加古郡稲美町蛸草321
tel
079-495-0010
HP
https://hinode-mirin.co.jp/
キング醸造

美しい田園風景が広がる加古郡稲美町に本社を構えるキング醸造。明治33(1900)年にみりんと焼酎の醸造所として創業し、醸造技術を生かした調味料のスペシャリストとしてさまざまな商品を生み出してきました。
中でも「日の出本みりん」や「日の出新味料」は、ロングセラー商品として全国の食卓で親しまれています。
近年ではアメリカやシンガポールなど海外にも拠点を構え、世界的な和食ブームに合わせて世界で愛される味となっています。

平成5(1993)年から清酒の製造を本格的にスタートし、現在は2工場で生産。看板商品「播州錦」を中心に、手頃で飲みやすい清酒を四季を通じて醸造しています。

「ちょっと一杯」にぴったりのカップ酒から、家庭の常備酒として使いやすい大容量の紙パックまで、さまざまなパッケージが用意されているのも魅力。
クセがなく軽やかな味わいは、冷や、燗のどちらにも適しており、和・洋・中の幅広い料理に合わせやすいと人気です。

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